ティク・ナット・ハン禅師『愛する』出版イベントに参加して(後半):マインドフルネスなコミュニケーションの実践

5/21(土)にティク・ナット・ハン禅師(以下、タイ。ベトナム語で先生の意味。)『愛する』出版イベントに参加してきました。

前半に引き続き、そこでのシスター・デデュケーションのお話で心に残ったものをシェアします。

慈悲の実践について:マインドフルなコミュニケーション

相手の愚痴がとまらないとき、これ以上聴いていても、お互いにとって益がないと感じるときには、2つの方法があります。こうすることは、相手の苦しみを変容する手助けになります。

①間接的な方法(”CDを交換する”)

良い頃合いをみつけて、「愚痴」という否定的なエネルギーのループから、別のより肯定的な場に、相手を誘ってみる。場の空気を換える、相手の中の肯定的な部分(お花)に水やりをする実践。

例えば:

  • 今日はお天気がいいね!ちょっと、散歩に出かけない?(場所、行動を変える)
  • そういえば、この前○○に行ったと言っていたよね。どうだった?(話題を変える)

※”CDを交換する”というのは、禅僧ティク・ナット・ハンの命名だそうです。

②直接的な方法

相手に現状の認識を伝え、より建設的な方向に導くような深い会話をする。(※信頼関係ができているような間柄の場合)

例えば:

  • 「これ以上、愚痴を聴いていても、あなたも私も幸せになれないと思う。私はあなたの幸せを願ってここにいます。あなたが幸せになるためには、何ができると思う?何をする必要があると思う?」

***
シスター・デデュケーションは、ご両親や、職場の上司の愚痴を慈悲を持って聞くという実践してきたそうです。必要に応じて、相手の苦しみが変容するのを手助けするために、また自分をケアするために、関節的、または直接的な方法で、愚痴(怒り)のエネルギーを変容させるようコミュニケーションをとってきたと言っていました。

実際に、間接的な方法(CDを交換する)の実践は、多くの場合、とても効果があるそうです。

たしかに、直接的な会話は、深い慈悲と高いコミュニケーションスキルが必要な難易度の高い実践のように感じます。少しでも自分の側に否定的なエネルギーがあったら、相手も自分のことも助けることはできないでしょうから。僧侶が実践されている対機説法、そのものなのではないかなと感じました。

私も、相手によかれとおもって、安易にアドバイスをしたり、相手を変えようとしたりして、沢山失敗した経験があります。

CDを交換するスキルは、ぜひすぐに意識的に試してみたいです^^。

ありがとうございました!

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【おまけ】
私が病気で苦しみにまみれて酷い状態だったとき、夫は時に何時間も私の愚痴に付き合ってくれました。

しかし、彼は自分のリミットを尊重して、あるところまでくると、私の愚痴に対しては何もリアクションせずに、ただ、「もう疲れたから寝たい」と私に伝えていました。

当時の私は、「私がこんなに苦しんでいるのに、自分が寝ることを優先するなんてひどい!」と思ったりもしましたが、今振り返れば、その怒りは【自分を犠牲にしてでも、人の役に立つことを優先するべき】という自分のゆがんだ信念の裏返しだったと感じます。

このような形で人に関わると、相手に恩を着せたり、相手から自分の犠牲の見返りを求めたりするような依存的な関わり(共依存)になってしまいがちでした。

まずは自分で自分を満たすこと。それに対して責任を持っていきたいです。

疲れたら、周りがなんと言おうと、休もう^^!

 

 

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