感情やトラウマをケアするヨガと瞑想:感じて、ゆるめて、癒される
ヨガをしたり、瞑想したりしていると、ふと涙が出たり、涙がこみ上げてくるような瞬間があります。
心を身体に還すと、身体がほっと安心して、身体の奧にあった緊張がゆるんでくるからです。
そんな時は、涙を止めようとせずに、むしろ積極的にその感覚の流れに身を委ねて呼吸をしていきます。
そうしていると、びっくりするくらいの嗚咽がはじまったり、もっと奥底の方にある大きな緊張が火山のマグマのように放出されてきたり、いろんなプロセスが起きてきます。
ということで、私は、30分以上の瞑想をするときは、私は必ずティッシュの箱を手元に置いておきます。笑
悲しみも怒りも、傷ついた感じも、何が起きても今から全部受けとめて一緒にいるよ、と自分に合図するような意味もあります。
まるで親友の真剣な話をきく準備を整えるかのように。
自分の感情をみる瞑想
数日前、対人関係で心にひっかかることがあり、それを深く観ていくことにしました。
その時に感じた自分のフラストレーション・相手に対する怒りのようなものにフォーカスして、瞑想していきました。
その怒りの奧には、自分のニーズを相手によって満たしてもらえない悲しみと傷つきがありました。
その悲しみと傷つきは、インナーチャイルドの痛みでした。
その悲しく傷ついた感じと一緒にいると、沢山の子どもの頃の場面が思い浮かんできました。
特に、親に自分の切実なニーズを満たしてもらうことができずに、傷ついて悲しんでいる自分でした。
トラウマにアプローチして瞑想する
一番鮮明に、30分以上フォーカスして留まった記憶というのは、たぶん小学校に入る前の自分でした。
当時は、母と父が不仲で、母が何らかの理由で衝動的に家を出て行こうとした場面が思い出されました。
母は、ボストンパックに、荷物をまとめて、小さな弟を背負い、妹の手を繋いで、家から出て行こうとしました。私も一緒にいくように促されたと思いますが、私は本能的に母の行動に恐怖を感じて同じませんでした。
家の中から、玄関に向かい、玄関からその外へ歩んでいく道筋の最中、幼い私はずっと、「お母さん、行かないで。行かないで。」と、身体全身で泣いて叫びながら、必死で母を引き留めました。母が、父や私を見捨てて出て行ってしまったら、大変なことになってしまうと、とても怖かったです。
その一方、幼い弟と妹は、その状況を理解することもなく、いつも通りに外出するかのように、のほほんとしています。それがまた私に孤独と悲しみを感じさせたのでした。私がなんとかしなければ!、とますます緊張と恐怖が高まりました。そして、結果的に、母は私の説得に応じたのです。
そして、その夜、寝る前に「お母さん、どこにもいかないでね。」と懇願するように伝えたことも覚えています。母は、「どこにもいかないよ」と私を安心させてくれようとしました。
***
この時の私の、どうにもならない悲しみ、恐怖、孤独感を、今の自分の身体の中でずっと感じ続けました。
止めどなく涙が溢れてきました。
小さな自分に共感するように、傷ついている自分を慰めました。
「怖かったね。辛かったね。寂しかったね。不安だったね。」と。
そうやって、30分くらい一緒に居たら、どんどん気持が楽になり、癒されていくのを感じました。
インナーチャイルドのトラウマが、現在の人間関係に反映される
小さな子どもの頃の私は、親に対して【怒り】を感じるということはできなかったです。
なぜなら、親は自分の全てで、絶対的な存在だから。たとえ理不尽なことがあったとしても、それを判断する客観性も備えていないので、辛いことにはただ傷ついて、抱えられない感情は抑圧することしかできなかったと思います。
このインナーチャイルドのトラウマが、今の私の対人関係の中で、ある特定の関係性の中で自分のニーズが満たされた感じがしないときに、【怒り】を引き出していたんだなと、分かりました。
これまでの経験から、現在の人間関係の中で自分が感じる【怒り】・【悲しみ】・【孤独感】・【不安】などは、たいてい、インナーチャイルドのトラウマの投影にすぎないと実感します。
自分の苦しみは、自分の中の問題であって、相手の問題ではない。
相手はただのきっかけにすぎない。
自分の感情に責任をもつと、自由になる
自分の感情を自分の問題として捉えると、自分のトラウマを癒すというケアができるし、相手を恨むこともないので、とてもエネルギーが効率的に使えます。
自分も世界も平和になる幸せを増やす実践だと実感します。
人生の犠牲者ではなく、人生の主人公としてより自由に生きることをサポートしてくれます。
私は、PTSDを発症して、直接のきっかけになった事件の被害者として約4年間をもだえ苦しみました。
しかし、どれではどうにもならなくなり、ある瞬間から、被害者でいることをやめるという選択をしました。
そこから、いろんな方のサポートを得ながら、トラウマを癒す作業を続けてきました。
病気のきっかけになった大きなトラウマ・エピソード(Large T)だけでなく、それ以前に蓄積されてきた幼少期からのトラウマ(ACとしてのトラウマ:Small T)にも、広がっていきました。
今でも、自分でヨガや瞑想をつかって、自分で、あるいは、人のサポートも必要に応じて活用しながら、この作業を続けています。
日常の中で起きる感情の一つ一つを、トラウマを癒すチャンスだと捉えてケアすることは、とっても大事なセルフケアだなあと感じています。インナーチャイルドを成長させて、もっともっと楽に自由に、そして周囲の人と愛を持って関わりながら生きられる自分に変容していく上で、とても大事だと感じています。
ヨガと瞑想はすばらしいセルフケアのツールです。
これからも、実践を続けていきながら、このツールをシェアしていきたいです^^。
最後まで、読んでくださり、ありがとうございました!
【注意】上記は私の個人的な体験です。トラウマの症状が出ている人や、今この瞬間に過去に流されることなく安定してリラックスして存在するという心身の状態が確立していない状態では、トラウマのエピソードを思い出すことで、傷や苦しみが増えることがあります。専門家のサポートを受けて、安全にケアしていかれますように。
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