Kさんは、都内在住の30代の女性です。

出産、育児の中で困難を経験する中で、自分が機能不全の家庭で育った事による生きづらいパターンをかかえる大人(アダルトチルドレン)であるということを自覚するようになったそうです。

疲れやすくやる気の出ない身体からアプローチすることにもヒントがあるのではないかと考え、本セッションに訪れました。

1-2週間に一度のペースで合計8回のセッションを終えた段階での中間アンケートの内容をご紹介します。

アダルトチルドレンから回復し、自分で自分の人生を生きることを願って

1. フェニックス・ライジングヨガ・セラピーのセッションを受けようと思った動機はなんですか?

出産後、肉体的にも精神的にも不安定な中で、実母に手助けを頼んでいましたが、かえってストレスが増し、実母への攻撃をしてしまうことが多くありました。
そのことから、自分のこれまでの生きづらさ…人間関係を構築するのが常に困難で、いじめられやすい人生を深く考えるようになり、自分かアダルトチルドレンであることを自覚し始めました。

子育てという世界を進むにあたり、「普通の人間」でありたいと強く願って、アダルトチルドレン専門のカウンセリングを受け始め、実母との関係において一定の成果はでたものの、自分のパワーのなさ、やる気が出ないという問題までは解決し難く、何か身体を動かせるような療法はないかと探して、こちらにたどりつきました。

 

2. 実際に、8回のセッションを受けてみてどうでしたか?全体的な感想を教えてください。

毎回のセッションでは、自分の考え方の癖が身体から如実に伝わってくる体験が続き、発見の連続でした。

仕事と最低限の育児以外全くできなかったのが、少しずつですが、やれることも増えてきて、セッションの効果は期待通りでした。

 

3. セッションから具体的に何を得ましたか?日常生活にどんな変化がありましたか?

自分が何に固執してしまうのか、冷静でいる自分とはどういう状態なのかが、イメージとしてはっきりしました。

また、「自分の状態を感じる」ことを覚えたことで、怒ってしまった時やモヤモヤでストレスがたまったときに、自分が何を欲し、何を嫌だと思っているのか、目を背けずに自分と向き合って考えられるようになりました

そのおかげで、ストレスへの対策もたてやすくなり、家族や主治医への相談も明瞭に話ができるようになりました。

 

4. これまでで最も印象的だったセッション中の気づきや体験を教えてください。

難しいポーズをしていた際に、何度か足がしびれることがありました。
そのとき私は、足のしびれはあってはならないと決めつけて、必死で直そうと焦ったり、なぜしびれるのか理由を必死で探したりしました。

しかし、結局「そのままを感じる」ことを続けて自然と直っていったことで、自分ができないことにもがいて、使わなくてもよいエネルギーを使いすぎていたと気づいたのが、とても大きな出来事でした。

 

5.メッセージなどあればご自由にお願いします。

精神疾患を抱える人にとって、体を動かす場所が集団であるとハードルが高いものです。
こちらのセッションは、完全マンツーマンでできるため、他人の行動を気にするなどの余計な気を使わなくてよいのが、とってもよい点でした。

 

6.このセッションを一言で表すと、どんなセッションですか?

人生を自分で生きるきっかけが欲しい人に。

(アンケート回答は以上)

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【以下は、堀桃代の文章です】

Kさんの感想を読んでみて、「自分の人生という馬の手綱を自分で握る」という主体性を自分の中に養っていくことの重要性を改めて実感しました。

それには、自分自身を価値判断なしに客観的にみる、という目を養っていく必要があります。「騎手」としての意識(マインドフルネス)の目覚めです。(関連記事「トラウマ(PTSD)治療としてのヨガ・瞑想」

観る視点が養われると、起きてくることに対して「自動的に反応」するだけではなく、「効果的に選択」する余地が生まれてきます。

人生の被害者ではなく、自分の人生の主人公へ

まさにこれはアダルト・チルドレンからの回復でもあり、すべての人に共通する幸せにいきる土台ではないかと、私は個人的に実感します。

また、ヨガや仏道では、自分の身につけた機能不全な行動・思考・感情パターン(通常トラウマが元になっている)を”サンスカーラ”と呼びます。

このサンスカーラを変容させることが、瞑想やヨガの実践の効果です。

自分の経験から、アダルト・チルドレンや依存症からの回復は、まさに、サンスカーラの変容の実践、解脱を目指すヨガや瞑想の実践そのものだと感じます。

そのためには、一瞬一瞬の気づきを元にした、日々の地道な実践があるのみ。

遠まわりなようで最も確実で近い道、深くて意味ある有意義な道だと私は感じています。

Kさんの自分を癒し、新たに育む旅路がますます明るいものでありますように。

出会い、伴走できることに感謝して。

堀桃代

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フェニックス・ライジング・ヨガセラピーのセッションは、セラピストは、クライアントの不調を治したり診断したりすることはありません。クライアントが自分の身体を通して自分と対話することで、必要な答えを得て、自分を癒し、変化していく力を持っているという身体の智慧への信頼に立脚しています。セラピストは、クライアント自身の探求を、心身両面からサポートする伴走者としての存在しています。

30年の実績のある米国では、自分への気づきと成長を促すホリスティックなワークとしてだけでなく、トラウマ・依存症・鬱・不安障害・慢性疼痛などの回復のための補助療法としても活用されている実績があります。
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