iRestヨガニドラは、臨床心理士・著作家・研究者・ヨガ学者であるリチャード・ミラー博士とその協力者が、古代インドのヨガ瞑想(ヨガニードラ)やインド哲学をベースに、臨床心理学や脳神経科学を取り入れ、47年以上にわたる研究成果に基づいて発展させた瞑想法です。
誘導による瞑想を中心に進められるこの穏やかなワークは、どのような方でも容易に取り組むことができ、日常生活にも取り入れることができます。
iRestヨガニドラは、身体と心が元の自然な状態を取り戻すことを助け、自己調整や自己回復、ストレスの減少を促すプログラムであり、うつ病や不眠症、慢性の痛み、依存症やPTSDなどの幅広い問題に役立つことが、これまでの研究で証明されています。
マインドフルネスをベースとしたiRestヨガニドラのようなワークは、毎日の生活を快適に過ごし、自己回復力を高め健康を維持する点から見てとても重要なものであり、脳神経科学のトレーニングや体・思考・脳の能力や機能向上を目的とした訓練と類似した結果が得られます。
これらの訓練は感覚器官、運動機能、大脳辺縁系前頭前皮質機能周辺の脳の可塑性に働きかけるものです。
それゆえ、iRestヨガニドラは神経経路、特に自己の感情の調整や、倫理的な判断力、回復力、思考と感情のスキル向上、共感性、ウェルビーイングを育み、理想的な治療をサポートする、非常に効果的なワークと言えるでしょう。また体と心のトータルな健康を改善するのにも役立ちます。
米国では、 代替医療として米軍と国防総省が推奨しており、現在iRestは世界中のヨガスタジオや瞑想センター、病院、診療所、教育機関などで利用されています。
iRestヨガニドラの2つの基本
1.どんな状況にあっても、人間が本来備え持っている、満ち足りた平和な感覚が存在していることに気付く。
2.自己破壊的なパターンを引き起こしがちな、否定的な身体感覚、感情、信念、抑圧を解消する。
iRestヨガニドラで得られるもの
iRestヨガニドラを受けた方は、以下の変化を報告しています。
- ストレス、不安、恐怖、うつ症状の緩和
- 不眠症と睡眠障害の緩和
- 慢性痛と急性痛の緩和
- 対人関係の改善
- エネルギーの増加
- 人生を思う通りに生きているという感覚の増加
- 喜びや自信の増加
- 安心感や幸福感の増加
基本的に、iRestヨガニドラのプログラムはガイド付きの瞑想の形で指導されます。生徒達は快適な状態で座るか、横たわったままでワークを受けることができます。
iRestヨガニドラのプログラムでは、主に以下のような内容を扱います。
- 目的意識の探求と形成
- 身体感覚をトレーニングする
- 呼吸や&エナジー・アウェアネスの体験
- 以下の事柄を中和する方法の確立:
- ネガティブな身体感覚やストレス
- ネガティブなフィーリングや感情
- ネガティブな信念、イメージ、記憶
- 喜びと幸福感の獲得
- 感覚と心が生み出す分離感からの解放
- 変化する生活環境の中で、穏やかさを感じるための方法の習得
創始者紹介
国際ヨガセラピスト協会(IAYT)創設者
IAYTジャーナル創立者
iRestヨガニドラ研究所創設者・代表
臨床心理士
臨床心理学者のリチャード・ミラー博士は、ヨガニドラ実践における世界的な第一人者です。iRest®ヨガニドラ研究所の創設者であり、国際ヨガセラピスト協会(IAYT)の共同設立者であり、IAYTジャーナルの創刊者兼編集者でもあります。
主な著書に「ヨガニードラ~ヨガの瞑想的な本質」、「PTSDを癒やすiRestプログラムとiRest瞑想」があります。
博士は、西洋の心理学や神経科学における原則と、いにしえの非二元的な思想であるヨガ、タントラ、アドヴァイタ、道教、仏教と、ユダヤ教キリスト教の伝統を融合することに自らの人生を捧げてきました。瞑想のリトリートやトレーニングの研究指導に、国際的に取り組んでいます。
iRest ヨガニドラ研究所(英文のみ)
https://www.irest.us/
▼博士によるiRest®ヨガニドラ瞑想